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【特別対談】アクティブに「楽しむ」ことが挑戦に繋がる-代表取締役社長 兼 CEO 猿田隆 × プロスケートボーダー 堀米雄斗

当社は2022年、個人投資家の皆さまに、資産運用をもっと身近に感じてもらうことを目的としたサービスブランド「Be Active.」を立ち上げました。
「Be Active.」という言葉には、「投資を通じて、社会・企業・人をアクティブにしていくことに貢献したい」という思いを込めております。
当サービスブランドの立ち上げに際して、プロスケートボーダーの堀米雄斗選手を起用し、当社の魅力をアクティブに発信しております。
今回は、堀米雄斗選手の2021年夏の大会後の話を伺いながら、猿田社長とスケートボードの未来について語っていただきました。



-2021年夏の大会から2年、金メダル獲得後の変化


猿田 東京五輪の前後で、色々なことが変わったと思うのですが、いかがですか。

堀米選手 本当に東京五輪の後ですごく変わりましたね。いろいろ大変な部分も少しあったりするんですけど、自分でも五輪がここまで大きなイベントだとは思わなくて、最初はそれについていくのが難しかったです。
今は自分の立場が見えてきて、やりたいこともどんどん見えてきたし、これから新しいことにチャレンジ出来ると思うとすごく楽しいです。

猿田 いろいろ大変なことっていうのは、例えばどんなところですか。

堀米選手 やっぱり注目される分、スケートボードがどこでもいつもみたいにできる環境が少なくなったり、大会やイベントで世界各国へ行くので、体調管理が大変だったり、メンタル面とか色々あったりとか。
スケートボードって複雑なスポーツだから、コンテストだけ参加していてもコアなスケートボーダーから認められない部分もあったりして。でも、そういう、“ コアな部分” に憧れてどんどんハマっていったということもあるので、大会でもっと結果を残していって、自分のやりたいことを実現していきたいです。

猿田 必ずしもポジティブな面ばかりじゃないけど、それもポジティブに変化させて、自分で捉えてやってこうっていう、そんな感じですか。

堀米選手 そうですね。だから、自分とちゃんと向き合って、自分を超えていくって感じです。

猿田 注目もされて、色々要求されることも増えて、忙しくなったと思うんですけど、楽しんでやっているってことですよね。

堀米選手 今は、そうですね、そういうのも含めてすごく楽しめてます。
まあ、いろんなやり方があるので、自分の好みじゃないやり方とかもあるんですけど、そこらへんも自分にとっては良い経験だし、そこから自分のやりたいことが固まってきて、“ こういうアイデアはどうか” とか色んなことを一緒に話し合いながらやっていきたいです。

猿田 どんな場面でも楽しむことは大切ですね。



-公園でのスケートボードが大切な息抜き


猿田 今、アメリカが生活の中心ではあるとは思うんですけど、世界中いろんなところに行かれていると、体調管理だったり、自分の生活のリズムの中でどうコントロールするかっていうのは、相当大変なことだなって思うんですよね。

堀米選手 そうですね。最近ちょっと感じるようにはなってきましたね。イベントや大会が多すぎて、国ごとに色々体調を合わせたり。大体1週間ぐらいは滞在するので、最初の2、3日で上手く調整して、という感じです。

猿田 若いからね(笑)。

堀米選手 はい(笑)。今回こうやって、インタビューとかさせてもらったりする時間もあるんですけど、せっかく日本に帰ってきているので、友達と会ったり、街中の公園でスケートボードをしたり、それだけでも自分にとってはすごく大切な息抜きできる時間です。
やりたいことが、今できているから、日本に帰ってきてもこういう機会で楽しませてもらっているので充実しています。

猿田 これはやっぱりプロフェッショナルの条件ですね。上手く息抜きをして、変にストレスを感じないっていう。

堀米選手 そうですね。自分の好きなことに時間を使えるだけでも、すごいリフレッシュになるのでストレスなく生活できています。



-メジャースポーツへと駆け上がるスケートボードの未来


猿田 堀米さんの活躍もあって、東京五輪後に、ものすごいスケートボードの人気が出たなと思っているんですよ。いろんなところで小さな子供がやり始め、関東にもいくつかパークができるというようなことも聞いているので。この変化は日本にとって大きかったなと思うんですけど、そういったことは感じますか。

堀米選手 はい。スポーツとしても初めて認められるようになったので、見られ方も変わったし、若い新しいスケートボーダーが増えたのはすごい実感します。今もう日本は一番レベルが高いんじゃないかっていうぐらい、小さい子から10代、20代ぐらいまですごい勢いがあって。

猿田 ということは、当然としてライバルは増えてきているということになりますが、 堀米さんとしてはどのように捉えていますか。

堀米選手 そうですね。今こうやって、日本や世界のスケートボードのレベルがどんどん上がっている中で、周りの人達が自分のレベルも上げてくれていると思っています。
まあ、ライバルはやっぱ、自分自身ではあるんですけどね。10代が本当にもう活躍できる世界になってきているので、これからのスケートボードシーンがどうなっていくのか楽しみですね。

猿田 ここまでのステップバイステップは、いろんな努力の賜物だと思うんですけど、今後スケートボードシーンがどうなっていってほしいですか。

堀米選手 スケートボードって、世界でも活躍できている人は一部で、大会で良い成績を残している人が一番活躍している、っていうイメージはあると思うんですけど、大会には一切出ないけどストリートで活躍していて、同じくらい稼いでいる人もいて。だから、大会に出ていない子たちでも、活躍できる場所を作っていけたらいいなと思います。
かっこいいスケートボーダーを見るのは自分もすごい好きだし、スケートボードの本質は結構そこにあったりするので。

猿田 スケートボードそのものがまだまだ発展形だってことですね。

堀米選手 そうですね。まだまだ進化できるし、どう進化するかが一番大事だと思うんですけど、上手く進化できるようにしていきたいです。

猿田 資産運用の世界も、まだ進化の途中だと思うので、我々がそのシーンを作り出していきたいですね。



-スケートボードカルチャーについて


猿田 スケートボードって、そんなに詳しくない人間から見ると、みんな似たような形で、似たように滑っているように最初は見えていたんですけど、それぞれ個性を持って、いろんな滑り方するわけですよね。

堀米選手 そうですね、初めて見るとみんな一緒には見えちゃうと思うんですけど、スピード感が違ったりとか、安定感だったりとか、スケートボードの乗り方とかも、その人の体型でスケートボードのスタイルも全然変わるので本当に一人一人違いますね。
大会だけじゃなくて、街中でのストリート映像作品とかも、元々はストリートカルチャーから生まれたもので、それがスタイルになって、大会にも広がって、今、五輪っていう大きなイベントの種目にもなって。
これからまだ新しい発見もたくさんあると思うし、自分がどれだけクリエイティブに動けるかで、スケートボードのスタイルがまた変わってくるので、他のスポーツとはちょっと違う、面白いスポーツだなと思います。

猿田 素人ながら他のスポーツとの違いは感じますね。

堀米選手 その辺も、もっと自分が何か伝えていけたらいいなと思います。スケートボードって、音楽とか、ファッションとか、 ストリートカルチャーそのものなので、そういう全部が交わっているっていうイメージで、だから、楽しみ方が色々あるんだと思います。



-グローバルを目指して「シーン」を作っていく


猿田 スポーツの世界で若い人たちがグローバルな世界に出ていった時に目指すのは、そこでの“ トッププレイヤー” って言われますよね。それが、今の日本のビジネス界ではあまりなくて。

堀米選手 自分は小さい頃から、スケートボードでご飯を食べるってこと自体が、難しいということも分かっていて。だから世界に出るしかなかったっていうのが、それしかない状況があったので、必然と世界を目指していました。今は、五輪の種目にもなって、日本でも活躍もできるし、そこから世界に出ることもできる子たちは増えてきているので、そういう面では最初から、“ スケートボード=世界と繋がっている” っていうイメージはあります。

猿田 確かにそうですね。我々も同じく、“ アセットマネジメント=世界と繋がっている” ので、グローバルを意識した挑戦が必要ですね。堀米さんはスケートボーダーの像として、モデルにしている選手とかいますか。

堀米選手 元々はモデルにしていた憧れのプロスケートボーダーはいたんですけど、世界に出た今はもう、憧れのスケートボーダーとかは特にいなくて。自分がこうやって活躍して、どんどんストーリーを作っていって、シーンを盛り上げて、いつかはレジェンドなスケートボーダーになっていきたいです。現役じゃなくなっても、自分ができることを残して、若い子たちに教えていきたいし、それを次の子たちが越していったら、すごい嬉しいです。でも、自分としては、やっぱ、越されたくないので、簡単に越されないぐらいのものを作りたいってのはあります。

猿田 資産運用ビジネスからすると、我々は、まだまだ日本国内の会社でしかないんですね。当社の社員が外から刺激を受けて、もっとグローバルな目線をもってくれたら嬉しいですね。



-「その一歩で、未来は変えられる。」 その先の、次の一歩


猿田 「2024年に向けて」ってよく聞かれると思うんですけど、どんなふうに捉えてますか。

堀米選手 2024年の舞台、パリ五輪。自分のスキル的には一番良い状態ではあるので、技をメイクして自分のベストなパフォーマンスをすることが目標です。そこで、また金メダルを取りたいです。それが2024年の一番の目標だし、今それに向けて準備しています。
東京五輪の時は、大会だけのための準備をしてたんですけど、あの時の経験を生かして、次はスケートボード以外のことでももっといろんな準備ができるなと思っていて。それでパリ五輪で良いパフォーマンスをして、またそこから、さらに新しいことをやっていきたいですね。

猿田 期待しています。我々も、ベストパフォーマンスを目指すので、お互いに頑張りましょう。



プロフィール
 
堀米 雄斗(ほりごめ ゆうと
スケートボーダーであった父親の影響で6歳からスケートボードを始め、高校卒業後に本格的な渡米を果たす。東京五輪スケートボード男子ストリートの初代金メダリスト。2023年にはスケートボードの本場アメリカで、最も歴史あるコンテストの一つ、タンパプロで日本人初優勝を飾った世界トップスケートボーダーの1人。東京都江東区出身。
 
猿田 隆(さるた たかし)
三井住友DSアセットマネジメント 代表取締役社長兼 CEO。1984年 慶応大学商学部卒、住友信託銀行(現三井住友信託銀行)入行。 2014年野村アセットマネジメント執行役専務。 2019年三井住友DSアセットマネジメント副社長。 2020年4月より現職。秋田県出身。

(2023年10月時点)



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