日本企業の「変化」に期待、その考え方の原点とは ファンドマネージャー 部奈 和洋
アクティブに挑戦し続ける当社の社員を紹介するマガジン「Be Active.」の連載がスタートしました!
記念すべき第一回は、「黒潮」の運用に携わる部奈FMをご紹介します。
株式投資の世界に飛び込んでみたら、今も楽しい
投資をはじめたきっかけは大学時代のゼミの先生。先生がやっているのをみて気軽な気持ちで挑戦してみたら、ちょっと儲かってどんどんのめりこんでいきました。専攻が情報学部だったこともあり、個別の株価データをエクセルに落として、ネットに書いてあるテクニカル指標のようなものを自動で抽出できるようにしたり、検証してみたりと色々やってみました。その中で印象的だったのは、“巷のノウハウ”があまりにも当たってなくてビックリしたことですね。その経験をきっかけに独自で分析を行うようになりました。もちろん株価が下落し利益が出なかったこともありますが、そういったこともひっくるめて楽しんでいました。マイナスの経験はすぐ忘れちゃう性格なんです。大学時代に経験した株式投資はただひたすらに楽しくて、そういうことを仕事にしている業界・企業があることを知って、当社に入社する運びとなりました。
キャッチアップは自分次第、日常にも情報は溢れている
入社当時、休憩したいなと思ってたまたま入り込んだのが喫煙ルームでした。自分の所属部署のフロアとは違う運用部門のあった階の喫煙ルームに出入りしていました。最初は特に思惑があったわけではなく、本当にたまたまだったと思います。タバコを吸わないし、新入社員だし、その部屋でぼーっとしていたのは私くらいでしたね。(笑)
何となく入り込んだ部屋でしたが、アセットクラスに関わらず様々な運用の担当者が出入りしていて、ざっくばらんな話をしていることに気が付き、もっと話が聞きたくて頻繁に行くようになりました。そこで得た情報が正しいかどうか、自席に戻ってデータを確認して分析結果が正しいと、そのたびに「やっぱり運用者の仕事って面白いな」と感じました。株のハウツー本や経済学の教科書には載っていないリアルな運用者の視点がたくさんありました。今は喫煙ルームのような場所も減っているので、当時ならではの情報収集だったのかもしれませんね。
自分の物差しで常に行動する
私自身の性格は、「最後はなんとかなる」となぜか思える楽観性と、「意味のないことはやりたくない」という合理性だと思っています。あとは、マイペースで、自分の物差しで常に行動しています(笑)。中学生の頃、放課後に「お前も来いよ」と遊びに誘われることがよくありましたが、「夜は野球が見たいんだ!」と言い続けていたら、次第に周りから「あいつは誘ってもどうせ来ない」と認識されるようになりました。人が何をしていようと、羨ましいと感じることもなく、自分のやりたいことをやる、そういう性格なので、ストレスは一切ありません!
日常でも独自の価値基準を設定し、お得な商品・サービスをじっくり厳選
学生時代にモロッコへ旅した時、治安の悪そうな街中でも「ガーリ!(高い!)」と大声で何度も言い値切り交渉をしたり、エジプトではタクシー運転手に値段を吊り上げられそうになり、片言で言い返したり。でも、タクシーは、途中で降ろされ、ひどい目に遭いましたね。さすがに、結婚してからも家族旅行で同じことをしたら、「命の危険があったらどうするのよ!」と家内にはひどく叱られました(笑)。関西人気質で、決してケチというわけではなく価値のあるものを安く・お得に買い物をすることに拘ってしまいます。
「一本一本の走り」に想いをかけた学生時代
小さい頃から足が速く、リレー選手に選ばれることが多かったので、高校では陸上部に所属し本気で勝つことを目指していました。陸上競技の中で400m走を選んだ理由は”体型”です。極小未熟児で生まれたことも影響し、小さな頃から食が細く、好き嫌いも非常に多かったです。ただ、強い選手になるために体作りは欠かせず、入学当初はとにかく食べることだけを先輩方から学び、泣きながら食べたり、吐いたりという苦い経験もありましたね。大好きだった炭酸飲料を断つ、美味しくないプロテインを飲む、とにかく量をたくさん食べる等、陸上第一に食生活も詳細に管理していました。今は全くしていませんが(笑)。 最終的には、肉離れで故障してしまい、思うような結果が出せず高校時代が終りました。練習が制限される中でも、次の大会へ向けて今自分にできることに注力し、気持ちを切り替えて練習に取り組んでいました。今振り返れば、「よくあんなにつらい練習を毎日乗り越えられたな」と思うほど、当時は陸上に全力を注いでいました。「今、この一本の走りで結果を出すぞ」という緊張感やゾクゾク感を抱えながら毎回大会に挑んでいたわけですが、今ではこの経験が仕事に活きていると実感しています。
今、日本企業の「変化」に注目している
今、日本の企業の経営陣には「変化」が求められているのではと感じます。過去10年で、日本企業は経営陣の高齢化が進み、特に経営陣が高齢な企業のパフォーマンスが悪くなっています。私はその点が変化することを期待しているし、投資先企業とのミーティングでも話題にしています。今までの固定観念に縛られていると日本人は本当に海外からおいて行かれるのではないかという危機感さえ覚えます。一方で大企業の中には既に「変化」が現れ始めている企業もあります。有名な企業・銀行の中には、大きく変化して1年も経たずに株価が倍になった例もあります。今、日本の中で何が起こっているのか、変化しているのか多くの日本人に知ってほしいです。実際、海外の投資家は日本企業が作るモノの品質や良好なサービスが割安だと見て、日本企業の株を買っています。良質な日本企業が大きく変化してきていることに世界は注目し始めているのです。
子供のフィルターを通して「新しい世界」を知る
私自身の変化もここ数年でいろいろありました。週末は二人の息子と公園で遊んだり、荒川の土手を自転車で走ったりすることが多いですね。子供と一緒のため、あまりゆっくりはできなくなりましたが、小さい頃から好きなスーパー銭湯や温泉にもよく行きます。先月の夏休みは東北を訪れ、酸ヶ湯(すかゆ)などを楽しみリラックスできました。また、最近はトランポリンが気になっています。体操を習っている子供がトランポリンをやっている姿を見た時、自分にはできないであろう跳び方をしていて、びっくりしました。例えば、お尻(腰)や腹ばいで着地したり・・・ 一度子供に隠れて少しやってみようかと思案中です (笑) 。このように最近は子供のフィルターを通して「新しい世界」を知ることや「変化」に気づくことが増えてきています。今後も様々なことにチャレンジし視野を拡げていきたいですね。
Be Active.
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