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これからも、顔が見える運用にこだわる理由 ファンドマネージャー 古賀直樹/投信ドキュメンテーション部 由良翠

当社社員のアクティブな挑戦を紹介するマガジン「Be Active.」。

シーズン2の第二回目は、「アクティブ元年・日本株ファンド」の運用をおこなう古賀ファンドマネージャーと、ミドルバック業務(※)として先をいく投信ドキュメンテーション部の由良さんにフォーカス。

積極的な情報開示はいまではスタンダードとなっていますが、その挑戦をリードした2人が、多様化する今と未来を見据えた資産形成について語り合いました。
(※)ミドルバック業務・・・交付目論見書やレポートなどのファンド資料作成、基準価額の算出など


多様化する消費傾向は「本来の株式投資」にとって大チャンス

-古賀 デフレからの脱却がようやく進み、物価が上昇基調に転換しましたね。
-由良 スーパーへ買い物に行くたび、物価の上昇を実感しています…。
-古賀 企業が従業員の生活を守るため、あるいは優秀な人材を確保するためには、給与水準の引き上げも必要です。
このような状況下で事業を存続するには、これまで以上に利益を上げ続けることが求められます。製品やサービスの値上げはその手段の1つですよね。

ただ、単純な値上げは顧客離れのリスクがあるので、同時に付加価値を提供していく必要があります。消費者は「推し活」に代表されるとおり、多様な価値観のなかで支出を「増やす」モノやコトを選んでいます。

-由良 コスパ・タイパを重視する一方で、自分の好きなものには積極的にお金や時間をつかう時代に、画一的な製品・サービスだけでは競争力を保つのは難しいということですね。
-古賀 そうですね。消費者に選ばれる製品やサービスを提供できるか、さらに言えば、選ばれる企業になれるかは、事業戦略にかかっています。

それは、「企業を選別して投資をする」という本来の株式投資には大きなチャンスでもあり、われわれの銘柄選択の目利き力を発揮する機会になると期待しています。

-由良 アクティブ運用のファンドマネージャーにとっては、まさに手腕が試される絶好の機会ですね。


「自分の投資が何に繋がるか」、自分の価値観で考える

-古賀 そんななか、新NISAが始まってから月日も経ち、投資への関心は少なからず高まったのではないでしょうか。健康寿命がのびていることで、貯蓄から投資へ関心が集まるのは良い傾向だと感じています。

ただ、選ばれているのが米国株式ファンドやインデックスファンドに偏っているのは少し残念ですね。
-由良 私も初めて投資信託を買ったときはあまり深く考えず、とりあえずインデックスファンドを選びました。
-古賀 初めての投資がわかりやすくてコストが安いインデックスファンド、というのは選択肢の一つですよね。さらに一歩踏み出して、企業に投資することへの関心を高めていただけたら嬉しいです。

投資とは、物を買ったり、働いて給与をもらったりするのと同様に、経済活動へ参画することそのものです。投資を通じて、応援している企業、ひいては社会全体を活性化させていくことが、自分の未来を照らすことになると考えます。

「自分の投資が何に繋がるか」を考え、そのような資産形成をする人が増えることを願っています。

-由良 「平均点」をとるのがインデックスファンドだと思うので、自分が何かに投資をしているという実感や、ましてや投資が社会全体や自分の未来につながる・・・という観点はほとんど持っていなかったです。

自分で好きなモノやコトを主体的に選んでいく時代だからこそ、投資でもそれが広がったらいいなと思いました。SNSでは自分で検索しなくても、アルゴリズムによって好みの情報が提供されるプラットフォームができているので、意識せずとも大量の情報に触れます。

「みんなが持っているから」「みんなが買っているから」だけで判断せず、自分の価値感で資産形成もできたらいいですね。


「顔の見えるファンドマネージャー」を実現するミドルバック

-古賀 「アクティブ元年・日本株ファンド」を運用するにあたって大切にしているのが、積極的な情報開示です。「顔の見えるファンドマネージャー」として、自らが何を考え投資し、その成果がどうなっているのかを動画やレポートで説明しています。

月次レポートでは、組入上位10銘柄がどのような企業で、何に注目しているか記しています。また「ファンドマネージャーに聞きました!」のコーナーでは、1銘柄に焦点をあて考えをより深くお話しする回を多く設けています。

☆ アクティブ元年・日本株ファンド ☆
ファンド詳細ページ:https://direct.smd-am.co.jp/fund/active/

-由良 アクティブファンドだからこそ、ファンドマネージャーの考えを投資家のみなさまに届けることが特に大切だと感じます。

-古賀 このファンドの立ち上げ時に、由良さんには月次レポートについて相談に乗ってもらいましたよね。投資家のみなさまに読みやすいと感じてもらえるよう工夫してくれて、スマートフォンでも見やすいようHTML化の実現を進めてくれました。

われわれの想いを真摯にくみ取って、より良い形を創り上げてくれる、そんな信頼できる仲間がいることは心強いです。こうした取り組みを実現できているのは、由良さんをはじめとしたミドルバックの方たちの誠実な仕事のおかげです。

-由良 資産運用業界では「ファンドマネージャーの見える化」をどう進めるかが話題となっていて、情報開示の充実に各社がこぞって取り組んでいます。

ただ、業界全体がそんな雰囲気になるよりもずっと前から、古賀さんは投資家のみなさまへの情報開示に対して積極的な姿勢を見せてくれています。
社内にも古賀さん「推し」がたくさんいる理由がわかります。


プロフェッショナルとして、続いていく挑戦

-由良 ミドルバックの立場としては、ファンドマネージャーの目標達成に向けて一層アクティブに取り組んでいきたいです。もともと当社のミドルバックは単なるサポート役にとどまらず、業界のなかでも常に挑戦的に活動してきたと自負しています。

紙からの脱却を目指したレポートのHTML化、会社合併に伴う計理システムの統合、一部業務のアウトソース、DX化を念頭に置いた最新アプリの導入など、「攻めのミドルバック」として様々な取り組みを行ってきました。ディスクロージャー業務で最も大切なことは、投資家のみなさまに対して透明性の高い情報をわかりやすく開示し、みなさまとファンドマネージャーのかけ橋になることだと思っています。

上司の言葉で指針としているものがあります。「難しいことを難しく表現するのはかんたん。難しいことをわかりやすく伝えることにこそ、価値がある。」わかりやすさを追求することは、時代とともに進化し続けるという挑戦でもあります。

-古賀 ひとつ大きな視点で話をすると、日本の優れた企業に投資する日本株アクティブ運用が、投資の選択肢のひとつとなることを強く願っています。そのために、日本株アクティブ運用を強みとする当社は率先してその役割をはたすべきだと思っているので、高品質な運用を提供することはもちろん、同じ想いの仲間とともに日本株投資の本質や可能性を発信し続けていきます。

日本の企業を1社1社つぶさに見ると、投資対象として魅力的な企業がたくさんあります。みなさまにその魅力を感じてもらえるよう新しいことにも挑戦していきたいです。

そして、投資家のみなさまのご支援もいただきながら、ゆっくりではありますが着実に育ててきた「アクティブ元年・日本株ファンド」をもっと大きくできるよう、今後も心血を注ぎます。それをやり遂げられたら、真のプロフェッショナルとして誇れるのかなと思っています。


「推し」と呼べる存在になれるように

-古賀 株式投資は企業に投資をするものです。そして、企業は世の中の課題を解決して私たちの生活をより良くするために存在しています。すなわち、しっかり見極めて日本株に投資をすることは、投資成果を得ながら日本の未来を応援する立派な経済活動だといえます。

また、資産形成は中長期に継続することも重要です。ご愛顧いただいているみなさまには少しでも安心して投資いただけるよう、積極的な情報開示と、投資成果の追求に今後も尽力していきます。私たちにぜひとも注目いただき、末永くお付き合いいただけると嬉しいです。

-由良 投資家のみなさま、いつもご支援をいただきありがとうございます。今回の対談を通じて、古賀さんの誠実で熱い想いや使命感に刺激を受けると同時に、ミドルバックが担う役割の大きさについても改めて考えさせられました。

私たちミドルバック部門の取り組みを通じて、古賀さんが運用する「アクティブ元年・日本株ファンド」といった当社を代表するファンドが、みなさまにとって「推し」と呼べる存在になれるように今後も尽力していきたいと思います。
 
 
Be Active.
その一歩で、未来は変えられる。


プロフィール
 
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
運用部 リサーチアクティブグループ シニアファンドマネージャー
古賀 直樹(こが なおき)

1997年に千代田生命保険(現ジブラルタ生命保険)に新卒入社し、翌年から国内株式運用業務に従事。2001年3月にトヨタアセットマネジメント(現三井住友DSアセットマネジメント)に入社。同社を代表するアクティブファンドであるトヨタアセット配当フォーカスオープン(現三井住友・配当フォーカスオープン)の運用を立ち上げから約10年間担当し、リスクを抑えつつ市場平均を上回る良好な実績を残す。三井住友DSアセットマネジメントでは中小型運用チームに参加し、徹底したリサーチに基づく銘柄選択手法に磨きをかけ、同チームの機関投資家向けファンドの実績に貢献。2019年2月より「アクティブ元年・日本株ファンド」の担当ファンドマネージャーとなる。
 
 
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
投信ドキュメンテーション部
由良 翠(ゆら みどり)
 
2012年に新卒でニッセイアセットマネジメントへ入社。商品・外部委託運用との兼務を経て、2015年に当社へ入社し、投資信託の月次レポート作成を担当。現在は投信ドキュメンテーション部にて交付目論見書などの法定開示書類の作成を担当し、10年ほど投資信託の「ディスクロージャー(情報開示)」業務に従事。情報の透明性とアクセス性を高めることを目標に、今後はHTML形式での電子開示など、時代によって変わっていく新しいもの、より良いものを取り入れることにまい進中。


今回ご紹介した古賀ファンドマネージャーが運用するファンドの詳細は下記をご覧ください。
☆ アクティブ元年・日本株ファンド ☆
ファンド詳細ページ:https://direct.smd-am.co.jp/fund/active/
 
 
 
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Be Active.|三井住友DSアセットマネジメント (smd-am.co.jp)

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