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失敗して見つけた長期目線の資産形成

「長期の目線で毎月積立投資をしています。」投資信託の販売会社営業に関わる社員に、資産形成やお金にまつわるエピソードをインタビューしました!

担当業務をきっかけに投資信託を購入

――まず、社会人になって資産形成を始めたタイミングときっかけを教えてください。

最初に始めたのは財形貯蓄ですね。新卒で入社した会社で、「とりあえずこれだけはやっといた方がいいよ」って勧誘されて、財形貯蓄を始めました。その会社には8年間在籍していたので、そこそこ貯まりましたね。また、入社1年目から信託銀行でリテール業務を担当していたので、お客様に商品を勧める上でやっぱり自分でも買っておかないとなと思い、投資信託も早々に購入しました。その時は日本株とブラジル株の投資信託を5万円ずつスポットで買ったのですが、日本株は順調に推移した一方で、ブラジル株はあまりさえない状況です。

――当時、ブラジル株ファンドを選んだ理由は何かあるんですか?

長期的なリターンを追求するためには、ひたすらリスクもリターンも高い商品がいいのかなと思っていました。60歳が定年なのであれば、それまでにプラスになっていればいいかなと。今すぐ使うお金ではないからと思い、成長力が高く株価が上昇する可能性がありそうな商品として選びました。ちなみに、その当時はブラジルの債券ファンドが非常に流行っていましたね。

手元のお金を使わないために積立投資

――ちなみに、今現在はどんな形で資産形成をされていらっしゃいますか?

現在は毎月積立をしながら、ボーナスが入ったタイミングで積立銘柄を増やしたりしています。「いくら貯めたい」という目標金額を決めて資産形成をしている方も多いかと思いますが、僕自身は特に考えず、毎月支払いができる範囲で、積立投資をしています。手元にお金があると使ってしまうので(笑)

――目標を決めて資産形成を行っているという訳ではないんですね!

はい、自動的に天引きされるようになっているので。もう何も考えてないです。ファンド購入時に考えるだけで、購入後は気にしないようにしています。ズボラな性格なものですから。

――直近の資産形成の目標はないと伺いましたが、長いスパンで見たときの目標はありますか?

とりあえず今の積立投資のペースを維持して、もうちょっと貯蓄に回せる額を増やせるといいなとは思いますけどね。コロナが収束すれば飲み会が増えそうなので、その点も踏まえ今は様子見をしようかなと(笑)

――ちなみに今はどのようなファンドを購入されていますか?

外国株のアクティブファンドですね。パフォーマンスが良いということもありますが、自社で設定しているファンドということもあって自分もよく知っている上に運用哲学を見て信頼できそうだと思ったので購入しています。

――話題を変えまして、もし今、手元に100万円を渡されたら何に使いますか。

使わないですね。一気にまとまった金額が入っても使うことをためらってしまうタイプなので、おそらく全額貯金に回しつつ、毎月の積立金額を増額すると思います。ボーナスもすぐに使うタイプではなく、「ボーナスが入ったから旅行に行こう」みたいな発想はないです。お金は普段からちょこちょこ使って、ボーナスで一気に貯金が増えるみたいな感じなので、ボーナスがなかったら僕の貯金は増えないんです(笑)

失敗から見つけた自分なりの投資スタイル

――ボーナスが入ったタイミングで投資先の見直しはされるんですか?

いいえ、基本的には毎月の積立金額か銘柄をちょっと増やすだけです。運用会社に勤めているので、本当はタイミングを見て「今はこのファンドが良さそう」みたいに買えればいいと思うんですけどね。

過去転職した際に退職金をもらったのですが、それもまたブラジル株ファンドに全額投入した苦い思い出があります。当時は「為替レートを見ると今がタイミングかな」という感じで買ったのですが、そこから一気に30%下落した経験があるので…。僕にはタイミングを見て購入するというのは合わないんだなと感じました。逆に考えずに愚直に積立した方がいいという、いい勉強になりました。現在はそのファンドもパフォーマンスが戻ったので良かったのですが。ちなみに、そのファンドは今でも保有し続けていますし、買ったファンドは全てずっと保有していて基本的に何も売っていません。

――失敗談から自分の投資スタイルを確立させたのですね!他にはお金にまつわる思い出のエピソードはありますか?

大学時代はお金がないじゃないですか。でも色んなものが欲しいし、やりたいことも多い。例えば、サークルの合宿があって10万円が必要ですといった時、僕は計画性が全くなかったので、このお金を稼ぐために、1週間寝ずに掛け持ちでバイトをするみたいな生活をしていました。その結果、1ヶ月で40万円ぐらい稼ぐことができ、3ヶ月ぐらいバイトもせずにやりたいことをしながら生活していたこともあります。ただ、そういう計画性のない生活は良くないなと実感しましたね。

――小さい頃はお年玉貯金等されていましたか?

お年玉貯金はしていましたね。さっきの話と同様で、一気にもらったお金を使うことに対してためらってしまうので、お年玉は一切使わずに全額貯金パターンでした。

資産形成の目的に立ち返る

――臨時収入は使わないという部分が小さいころから一貫していますね!
視点を広げて、「資産形成」について感じることはありますか?

結局は短期的な目線で「その時にどの商品が儲かるか」ということを当てるのは難しいんですよね。運用のプロは常にそういうことを考えているから、タイミングよく投資できることがあるのであって、そうでないと、多分難しいと思います…。資産形成って何のためにするかというと、「こういうことがしたい」と思ったときに使えるお金を作るための手段であって、お金を増やすためにやっているわけじゃない。だから、その労力は資産運用のプロにお任せして、自分は趣味などの他に興味があることに時間を使った方がいいんじゃないかとは思いますね。

後輩や同級生に、「とりあえず証券口座を開設したんだけど、どの商品を買えばいいの」、「どの株が上がりそうなの」とよく聞かれるんですね。「うちの会社ならこういうファンドがあって、これが一番人気だよ」と教えてあげてもいいとは思うんですけど、「どれが一番上がるの?」ではなくて、もうちょっと長期の目線を持った方がいいんじゃないかという考え方をお伝えしていますね。結局は積立で長期でコツコツ資産形成していくのがいいですよみたいな話はしています。

――最後に資産運用会社の社員として何かメッセージはありますか。

確定拠出年金(DC)制度が始まって20年という節目となり、資産形成で成功体験を積まれた方も大分増えてきているので、資産運用がより拡がっていくのはやっぱりこれからかなっていうのは感じますね。商品としては、インデックスファンドが選好される流れが強くなっているのを感じています。はじめはまずインデックスファンドで資産形成を始めてみてもいいと思います。ただ、資産形成に慣れてきたら、アクティブファンドも含め多くの選択肢があるということも個人投資家の皆さまに伝えていければと思います。

――森さん、ありがとうございました!

◎仕事編インタビューはこちら✨
 https://note.smd-am.co.jp/n/n77e0e3af1abb

森 正博
2009年に大手信託銀行に新卒で入社、リテール業務に従事。2015年に大和住銀投信投資顧問(現:三井住友DSアセットマネジメント)に中途入社し、地方金融機関およびオンラインチャネルでの販売会社様向けの営業や、地方金融機関の営業を担当。

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