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ファンドマネージャーが行く!Part4 ~FM 視点の現地調査レポート2~

ファンドマネージャーの現地調査に密着!

前回2022年12月20日に公開の「ファンドマネージャーが行く!Part1 ~FM 視点の現地調査レポート~」に続く第二段です。
 
今回はゴールドウイン社(本社:東京)の、富山にある本店マザーファクトリーならびに「ゴールドウイン テック・ラボ」を視察するためうかがいました。同社はザ・ノース・フェイスのブランドで有名なスポーツアパレルメーカーで、各種スポーツ用品の製造および販売を手掛け、商品は多岐にわたっています。
 
※本記事は企業取材の一例をご紹介するものであり、対象企業を推奨するものではありません。
※調査日: 2023 年7月11 日
 

それでは視察の様子を紹介します!

施設は3階建てで、まずはマザーファクトリー機能となる縫製現場の視察です。
スタッフの方から縫製の工程について説明いただいています。

ラグビーワールドカップに向けて日本代表のジャージーを制作しているところです。
一着一着手作業で作っているそうです。

生地の裁断工程です。ファンドマネージャーたちも興味津々。

作業に備えてたくさんのミシンが並んでいます。

続いて2階に移動しました。2階のマザーファクトリーでは刺繍やプリントを行っています。
この機械では最大で8枚同時に刺繍することができるそうです。

特殊な印刷技術を見せていただきました。

1階の「ゴールドウイン テック・ラボ」に移動しました。実際のアスリートの体の動きを測定し、研究する施設です。

実際のジャージーにも触れさせていただきました。

最後に、同社のIR担当の方々とファンドマネージャー達でIR活動や統合報告書の内容などについてディスカッションを行いました。ディスカッションは非常に熱のこもったものとなりました。
テック・ラボの視察やディスカッションを通じて「ゴールドウイン社のブランドのかっこよさの裏側には、企業としての努力や技術力があるのではないか」とのファンドマネージャーの言葉が特に印象的でした。
普段は堅めの仕事をしているイメージのファンドマネージャーですが、フランクに、純粋に商品や技術について視察している姿は良い意味でのギャップを感じました。
 

最後に「ゴールドウイン テック・ラボ」の入り口前で

ファンドマネージャーはこうみた!

ファンドマネージャー着眼点とそれらに対する感想を紹介させていただきます。

① 同業他社(スポーツアパレルブランド)との違い
→ 同社のブランド構築に対するこだわりを感じました。ザ・ノース・フェイスブランドに代表される同社ですが、制作工程の見学やIR担当者様からの説明を通じて、同社のブランド戦略に対するこだわりを感じることができました。
 
② (東京に本社を構える同社における)テック・ラボの役割、同社の制作技術について
→ 同社発祥の地である富山に研究開発拠点としての機能も備えるテック・ラボを構えることは、同社のサービス・開発において大きな意味を持っていると視察を通じて強く感じました。
 
③ 同社の雰囲気
→視察時に従業員の方々が熱く自社技術について解説してくださったことがよい例ですが、自ら工夫をしていることを積極的に教えてくださる姿などからも、従業員一人一人が仕事に誇りをもって取り組んできた、また取り組んでいることが分かり、非常によい雰囲気を感じ取ることができました。
 
全体として…視察を通じて、同社の従業員一人一人の仕事に対する想いや技術への自信を肌で感じることができ非常に有意義な時間となりました。(プリント工程で熱く解説してくださり本当にありがたかったです、が、写真がなく申し訳ございません。)
また、写真にはないのですが、リペア(修理)体制が確立されていて、リペアにも注力している点は同社への理解が深まり、かつ、アパレル業界をみる際の着眼点として非常に勉強になりました。
同社の様に業績拡大を続ける企業を知ることは、他の企業について考える上でも参考になると思いますし、やはり現地に出向き、直接お話しさせていただくことで感じ取れる空気感等も大事であると感じました。こうした機会を今後も大切にし、続けていこうと改めて感じました。
 

最後に、ゴールドウイン社の皆さま、当日お世話になりましたテック・ラボの皆さま、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。この場を借りて改めて深く感謝申し上げます。
 
それでは今回の「ファンドマネージャーが行く!」は以上とさせていただきます。次回のシリーズもぜひご期待いただけますと幸いでございます。


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