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ファンドマネージャーが行く!Part1 ~FM 視点の現地調査レポート~

ファンドマネージャーの現地調査に密着!

皆さまは投資信託を運用するファンドマネージャーにどのようなイメージをお持ちでしょうか。
テレビ等で目にするトレーダーのように複数のモニターとにらめっこをしていたり、キーボードをカタカタ叩いて分析をしている姿をイメージする方も多いのではないでしょうか。
もちろん、それもファンドマネージャーの日常業務ではありますが、それだけではありません。調査する企業の製品・サービスを実際に試したり、工場に足を運ぶなどしている人もいます。
そうしたファンドマネージャーの知られざる一面として現地調査の様子をお伝え致します。
初回は、当社の日本株ファンドの運用を担当する部奈和洋、渡辺綾子とESG の観点から投資対象の調査分析や評価などを行う責任投資推進室 小出修が
ベルテクス株式会社千葉工場を調査した様子をお届けします。


※上記は例示を目的とするものであり、当該銘柄を推奨するものではありません。
※調査日: 2022 年9月14 日

ベルテクス社千葉工場最寄りの JR 横芝駅にて(左から渡辺、部奈、小出)

ベルテクス株式会社とは?

防災事業やコンクリート事業を手掛ける東証スタンダード上場のベルテクスコーポレーショングループの中核事業会社。
山間部の道路脇や斜面に設置して落石を防ぐ防護柵のループフェンスや、下水道などの地下水路として使われるボックスカルバート等を製造設置して落石を防ぐ防護柵のループフェンスや、下水道などの地下水路として使われるボックスカルバート等を製造しています。ベルテクスという社名やロゴを目にする機会は少ないと思いますが、 私たちの生活を守るインフラ整備には欠かせない資材を手掛けています。

【落石防護柵 ループフェンス ® LP150 】

優れた安全性を有しながら、部品が軽量コンパクトで条件が悪い現場でも施工が可能なフェンスです。

【高い耐震性を誇る下水道用カルバート(水路) SJ -BOX 】。

つなぎ目に特殊なゴムを使用することで、大規模地震に対応できます。

いざ現地調査へ

ヘルメットと作業服に着替え、まずは、2022 年に新設されたバッチャプラント、コンクリートの型取りをする型枠を見学します。

落石防護柵の性能確認実験を間近で見学!

ベルテクスの主力商品の一つである落石防護柵の耐久性を測る実験を実際に見学します。1.58tのコンクリートの塊が高さ 32.5m (マンション 11 階相当)から落下する様は圧巻です。

部奈も間近で触れてみます。

各種製品のデモ、サンプルなどを確認

この他にも同社の主力商品であるユニフィルター(排水装置の目詰まりを防ぐ装置)や下水道施設に使われる製品等を見学しました。

経営陣とミーティング

工場内の視察を終えた後、土屋社長を始めとした経営陣、現場の責任者を交えミーティングを行い、製品や技術から経営戦略、ESG 関連まで多岐にわたる質問に回答していただきました。

落石防護柵の性能確認実験の詳細もハイスピードカメラの写真で確認します。

ファンドマネージャーはこうみた!

【技術力 】
同社は業界でも有数の研究開発に力を入れている企業ではあるものの、
実際に製品に触れ、工夫してしているポイント等を経営陣とディスカッションすることにより理解が深まりました。

【働く人の思い 】
研究開発に携わっている方々から、製品の説明を受けて、自社の製品に対する思いや考えを知ることができました。働く人の思いや技術に関するこだわりを知るには現場で声を聞くことが一番だと改めて思いました。

【経営陣 】
経営陣から生産性向上策や研究開発の方向に関する説明を受け、同社の将来性に関して自信を深めることができました。経営陣はまさに会社の顔、対面で話を聞くことで今後の会社の方向性や経営計画の確度等を見極めるいいヒントになります。
また、社長と従業員のやり取りする雰囲気から、自由に意見が言える風通しのよさを感じました。

今回の「ファンドマネージャーが行く!」、いかがでしたか。
ファンドマネージャーはこのように投資対象企業のビジネスの現場に必要に応じて出向き、企業の製品・サービスに直に接するなど、さまざまなプロセスを通じて 企業の価値を総合的に判断しています。
特に今回のような製品に触れ、経営陣とディスカッションすることは一般投資家にはハードルが高く、アクティブファンド(ファンドマネージャーが調
査・銘柄選定を行い、市場全体を上回るリターンを目指すファンド)ならではの付加価値だと思います。
現在は、低コストで市場平均に連動するリターンを目指すパッシブファンドが注目されていますが、市場平均を上回るリターンを目指すのであれば、アクティブファンドも検討してみてはいかがでしょうか。
引き続き、ファンドマネージャーの知られざる一面を当コラムでお伝えしていく予定です。
株式会社ベルテクスコーポレーション、ベルテクス株式会社千葉工場の皆さま、お忙しい中、取材にご協力頂き、誠にありがとうございました。
次回の「ファンドマネージャーが行く!」も是非、ご期待下さい。


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