ファンドマネージャーが行く!Part6 ~ Japan Mobility Show編~
ファンドマネージャーの現地調査に密着
今回の「ファンドマネージャーが行く!」では、10月26日~11月5日に開催された「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」での取材の様子をレポートします。
「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」は、これまでの自動車関連の最新技術等を展示する見本市として開催されていた「東京モーターショー」から大幅にリニューアルし、「乗りたい未来を、探しに行こう!」をテーマに、モビリティの枠を超えて幅広い産業やスタートアップ企業も参加し盛大に開催されました。
国内外の自動車メーカーはもちろん、部品メーカー等も含め最新の製品や技術、取り組みが紹介されるとあって、当社のファンドマネージャーも「東京モーターショー」の時代から毎回取材に訪れています。今回は「三井住友DS日本バリュー株ファンド(愛称:黒潮)」を運用する部奈ファンドマネージャーと、「トヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド」を運用する所ファンドマネージャーによる取材の様子をお届けします。
※上記は例示を目的とするものであり、当該銘柄を推奨するものではありません。
※調査日: 2023 年10月25日(関係者プレスリリースデーに取材)
早速当日の取材の様子をレポート
東京モーターショーと言うと幕張メッセをイメージされる方も多いと思いますが、2011年以降は東京ビッグサイトで開催されています。来場者数が100万人を超えるイベントとあって会場全体が熱気にあふれていました。
まずはトヨタ自動車のプレスブリーフィングに参加します。佐藤社長のプレゼンテーションを聞いた後、EV(電気自動車)スポーツのコンセプトカーであるFT-seの前で記念撮影。(左から渡辺アナリスト、部奈ファンドマネージャー、渡辺ファンドマネージャー、所ファンドマネージャー)
トヨタのブースをチェックする所ファンドマネージャー。先日ワールドプレミアとなったランドクルーザー250は発売前から反響が大きいようで、納期が気になります。また、取材当日は展示がありませんでしたが、20年ぶりにカタログモデルとして復活するランドクルーザー70シリーズの動向にも注目です。
ブースではコンセプトカーに目が行きがちですが、ファンドマネージャーは日々マネジメントへの取材を行っていることもあり、各社のプレゼンそのものに注目していたのが印象的でした。マネジメントによるプレゼンテーションのスキルも企業にとって大切なことのようです。
自動車メーカーだけでなく、関連企業のブースでも積極的に取材を行います。ブリヂストンのブースではEV向けタイヤも展示されており、部奈ファンドマネージャーは一般的なタイヤとの違いについてスタッフの方を質問攻めにしていました。
豊田自動織機のブースでは、残念ながらランドクルーザーに搭載される新型ディーゼルエンジンの展示はありませんでしたが、車載用バイポーラ型ニッケル水素電池の詳細について説明を受けました。EV化が加速することで車載用電池の重要性が高まっており、豊田自動織機の技術力に注目です。
実際に乗って、触れる展示車両等について、すかさず試してみる部奈ファンドマネージャー。日々のリサーチにおいても製品やサービスを実際に使ってみること、体験してみることをモットーにしています。川崎重工業のブースでは四輪バギーに乗り込みます。家庭用には難しそうですが、趣味のゴルフ用のカートとして購入を検討するとのことです。
部奈ファンドマネージャーはこうみた!
これまでの「モーターショー」から「モビリティショー」に大幅リニューアルされたこともあり、自動車業界の大きな変化を感じる取材となりました。これまでのモーターショーでは、自動車メーカーが競い合って“車を見せる”ことに注力していた印象ですが、モビリティショーに変わったことで、より長期的な目線で次世代の車のあり方や、モビリティのある生活スタイルの提案といった方向に舵を切っていたのが印象的でした。展示されたモビリティもEVや水素等カーボンニュートラルが意識されているのはもちろん、ドローンや完全自動運転車、都市部での利用を想定した小型電動モビリティなど多岐にわたっており、社会や企業の変化を感じました。
また、ファンドマネージャーとしてはもう少し短期的な目線で、カーボンニュートラルに伴うEV化の加速により、自動車メーカー以外の関連企業の変化も感じることができました。例えばタイヤメーカー等はEV化が加速する中でもそれほど大きな変化はないと考えていましたが、EV向けのタイヤはもちろん、ワイヤレスで給電を行うタイヤ等も展示されており、関連企業にも変化が広がっていることを実感しました。
自動車産業は相対的に割安な銘柄が多い状況ですが、社会の変化に対応する形で、自らも変化しようとしている企業が着実に増えています。そういった企業に対して、マネジメント等との面談や取材を含め、ファンドの運用を通じて変化の背中を押すことができれば嬉しく思います。(部奈)
今回はファンドマネージャーの取材に同行する形で、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」の様子をお届けしました。ブースで取材をさせて頂いた企業の皆さまにおかれましては、この場を借りて感謝申し上げます。それでは今回の「ファンドマネージャーが行く!」は以上とさせていただきます。次回のシリーズもぜひご期待下さい。
セミナーでご紹介したファンドマネージャーが運用するファンドはこちらご覧ください。
それでは今回の「ファンドマネージャーが行く!」は以上とさせていただきます。次回のシリーズもぜひご期待いただけると幸いです。