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起業するなら自分が好きなこと・やっていて楽しいこと!

過去には海外での起業経験もある弊社のセミナー登壇を行う社員に、資産形成やお金にまつわるエピソードをインタビューしました!

 ―社会人になってから、資産形成を意識して始めたタイミングを教えてください。

社会人になってから長期間資産形成はやっていませんでした。お給料はもらったらあるだけ使っていました。預貯金なんてほとんどなかったですが、それでも不安に思うことはありませんでした。20年くらい前にアメリカの運用会社に転職した際、確定拠出年金の制度があったため加入しました。確定拠出年金に加入したことで金融資産のベースができたと思っています。

―今現在は確定拠出年金を続けているとのことですが、追加で行っている資産形成はありますか?

今はほとんど趣味が無く、そんなにお金を使わないため、資産運用に回しています。先ほどの確定拠出年金がベースで、リタイア後の資金をまかなっています。当社の投資信託も5~6本保有しています。

―今手元に100万円渡されたら何に使いますか。

ベビーキウイっていう、小さくて皮もそのまま食べられる果物があるのですが、苗を買って農地を借りて栽培したいですね。ベビーキウイは東アジア原産のフルーツで、これをアメリカ人等が品種改良して、アメリカやニュージーランドで栽培しているようです。最近は中国でもベビーキウイの栽培が盛んになっています。日本だとよくコストコで外国産のものが売られています。僕は今手元に100万円があったらこれの栽培を行いたいです。

―お金にまつわる思い出のエピソードがあれば教えてください。

社会人になって初給料が出る前の日に、所持金が15円しかなかったんです。しょうがないから近所のスーパーで1玉15円のうどんを買ってきて、しょうゆをかけて食べたというのを今でも鮮明に覚えています。その時に、「お金持ちにならなきゃ」と思いました。社会人になる前はアルバイトをやっていましたが、貯金するという考えが全くなかったので、当然蓄えもなく、お給料が出れば何とかなると思っていたんです。ところが、給料日までのことを考えていなかったという苦い経験です。(笑)
 

―話変わって、弊社に入社する前に起業した経験がおありとのことですが、何歳の時にされたのでしょうか。

48歳のころです。起業する前は、外資系の会社で割と安泰なポジションで居心地もいい状態だったのですが、前から一度起業したいと思っていて、起業するなら50歳より前だと思って、思い切って起業しました。

―どんな事業を立ち上げられたのですか。

僕はラーメンがとても好きだったので、ラーメンを中心にしたファストフード店みたいなものを展開したかったんです。しかし、いたるところにラーメン屋がある日本でそういったことをやる意味はないなと思ったので、海外で展開しようと考えました。当時在籍した会社は世界中にオフィスがあったので、各国の社員が東京に出張で来るんですね。そこで必ずラーメン屋に連れて行って、いろんな種類のラーメンを食べてもらって、反応を見て、大体の好みを把握しました。

アメリカの会社に勤めていたので、当初はアメリカで起業しようと弁護士に相談したのですが、ビジネスビザを取得するためにかなりの初期投資が必要であること、保健所の審査が日本より厳しいことが判明し、アメリカ開業は諦めました。そこで、初期投資がアメリカと比べ安く、開業も比較的容易だった中国・北京で始めることにしました。

私のお店のポイントは、デリバリーとテイクアウトをするというビジネスモデルでした。そこで出てきた問題が、ラーメンをテイクアウトしようとすると麺が伸びること。これをどうしても解決しなければならないので、まずやったのは、麺の試作です。早く茹でられて伸びない麺を研究しました。プロの方たちはそんなの無理だとおっしゃっていたのですが、私はその道では素人だったので、「できるんじゃないか」と、いろいろ試作していました。そうするといろんな人たちが集まってきて、麺が伸びづらくなる天然添加物を開発した業者に出会い、麺の開発に成功しました。3店舗まで事業拡大しましたが、様々な事情があり5年で店舗をたたんで日本に戻ってきました。ちなみに、この伸びない麺に使われた天然添加物は今や大手コンビニの生麺商品に使用されています。

―テイクアウトとデリバリー中心だったのは、どんな理由だったのですか。

ビジネスマン向けにするためです。海外ではテイクアウトして自分の机で食べる人がかなり多いです。そこで、新宿や赤坂でお昼時に調査していたら、麺のテイクアウトが最初に売り切れていたので、ニーズがあるんだなと発見しました。

―起業にあたり大切にしたほうがいい考え方はありますか。

何か儲かりそうだというきっかけでやると大体失敗する気がします。まずは自分が好きなこと・やっていて楽しいことで起業するといいかなと思います。楽しければやっていて苦にならないですし。また、資金計画はかなり厳しめに作成するべきだと思います。利益が上がらなくても、3年は継続できるくらいの資金を準備しておくべきだと思っています。
 

―森田さん、起業の経験を含め貴重なお話をありがとうございました!
 

略歴
1985年日興証券入社、その後シノピア・アセットマネジメント(現HSBCアセットマネジメント)でチーフ・セールス&マーケティング オフィサー、ラッセル・インベストメントでリスクマネジメント部門 アジア・パシフィック地区ディレクターなどを経て、2015年4月から三井住友アセットマネジメント(現 三井住友DSアセットマネジメント)で顧客向け投資セミナーの講師並びに販売会社向け勉強会の講師を務めている。

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