ファンドマネージャーの現地調査に密着

今回の「ファンドマネージャーが行く！」では、「日清オイリオグループ株式会社（以下日清オイリオ）横浜磯子事業場（横浜磯子工場）」での工場見学の様子をレポートします。
 
家庭で使用する食用油やドレッシング類をはじめ、チョコレート用油脂や化粧品用油脂など幅広い製品を製造・販売している日清オイリオ。
今回はIR担当の方に生産拠点の1つである横浜磯子事業場を案内していただきました。
製品の生産工程や開発技術について説明していただくとともに、実際の製造導線や現場の方のお話をお聞きすることが出来る貴重な機会になりました。
今回は「三井住友DS日本バリュー株ファンド（愛称：黒潮）」を運用する部奈ファンドマネージャーによる取材の様子をお届けします。

早速当日の取材の様子をレポート

社員の方に事業場の紹介をしていただいたのち、バスに乗り込んで敷地内を見学しました！
日清オイリオの持つ生産拠点のうち国内最大の敷地面積を誇る磯子事業場をバスで移動しながら、大豆や菜種の貯蔵庫やコンピューター制御による製造ラインへの運搬、ボトルへの充填など各工程を確認しました。

▼敷地内を一周する間に多くの質問をして満足気な部奈ファンドマネージャー

【主な質問内容】
・大豆と菜種の貯蔵を分ける理由は何でしょうか？
・品目別の貯蔵庫や製造ラインの稼働率は以前と比べどのように変化していますか？
・廃油についてどう考えていますか？有効活用はできないものでしょうか？

製造工程の見学を終えた後は日清オイリオのビジョンと技術について説明をいただきました。
部奈ファンドマネージャーは特に将来ビジョンへの関心が強く、研究開発や事業領域の拡大について質問・議論していました。

日清オイリオの開発したパーム油の油脂成分を制御・分別する油脂加工技術の説明を受けたのち実際に分別されたパーム油に触れました。

日清オイリオ独自の技術で分別された、チョコレート用途に適した成分を使用して製造されたチョコレートを試食させていただきました！
高度なパーム油の分別技術により作られた油脂を使用したチョコレートを試食し、各分別段階における味や食感の違いを実感しました。

この技術を実用化しているのは世界でも限られた企業とのことであり同社の誇る技術の１つです。製品を試食した部奈ファンドマネージャーは「独自技術に驚きました。今までに食べたことがないようなチョコレートでした。」とコメントしていました！

▼ギャラリーにて同社の歴史を改めて実感

部奈ファンドマネージャーはこうみた！

普段はなかなか出来ない工場見学ですが、やはり実際の現場を見て、製品や従業員の方の考えに触れることで理解できることも多々あります。
特に日清オイリオは長年注目してきただけに、５年前、10年前からの「変化」がものすごく実感できます。その「変化」は売上や技術開発、製造ラインのスマート化などの目に見える変化はもちろんのこと、経営層の考え方や姿勢、職場の雰囲気など「目に見えない変化」も含まれます。
個人的にはその「目に見えない変化」を捉え、企業と対話をしていくことがファンドマネージャーという仕事の１つの役割なのではないかと思います。（部奈）

今回はファンドマネージャーの取材に同行する形で、「日清オイリオ工場見学」の様子をお届けしました。
「ファンドマネージャーによる取材」は、多くのファンドマネージャーが実施している印象がありますが、ファンドマネージャーが実際に何を質問し、何を感じ取っているのかは意外と知られていません。
今回の取材では施設の細部や働く人の姿、作業導線など本当に細かいところまで見たうえで質問を行い、企業の「変化」を捉えようとする部奈ファンドマネージャーの姿が印象的でした。

部奈ファンドマネージャーが普段から口にしている「投資家のお金を預かるからこそ、自分が本当に納得できる企業に投資を行う。」という言葉が実践されていることを改めて知ることが出来ました！

最後になりましたが事業場見学・取材をご快諾いただいた日清オイリオ様にこの場を借りて感謝申し上げます。それでは今回の「ファンドマネージャーが行く！」は以上とさせていただきます。次回のシリーズもぜひご期待下さい。

それでは今回の「ファンドマネージャーが行く！」は以上とさせていただきます。次回のシリーズもぜひご期待いただけると幸いです。