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「アクティブ元年・日本株ファンド」運用報告会のQ&Aを大公開!《PART1》

3/6(水)に「アクティブ元年・日本株ファンド」運用報告会を実施しました!
 
今回はその中で、皆さまからいただいたご質問と当ファンドを運用するファンドマネージャー4名の回答内容を一部公開いたします。是非最後までご覧ください。
 
※以下、アクティブ元年・日本株ファンドを「アクティブ元年」、ファンドマネージャーを「FM」と表記します。
 

Q.売買の判断に至るまでのプロセス、また、投資先企業を選ぶ上で定性的な情報として大事にしていることは何でしょうか? 


>古賀FM
 
当ファンドはリサーチを中心に銘柄選定をしているので、基本的には企業取材をしてその中から個別銘柄を選択していく形となります。企業取材では企業価値・市場評価が高まっていくかという点に注目し、「企業がこれからどう変わるのか」「事業環境がどう変わるのか」を確認しています。取材をもとに投資に値するかを判断した上で、PBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)などの株価指標も加味して割安か割高かを判断し、割安なタイミングで買入れ、割高のタイミングで売却するということを日々行っています。買入れたときから売却するときまでの期間が投資ではなく、日々投資判断をしていかないと運用成果は積み上がらないと考えているので、毎日毎日しっかり投資判断をしながら運用を行っています。
 

 
>金子FM


IPO銘柄については、上場株式以上に特に定性的な情報が重要になります。下記のスケジュール感の中で、上場する企業のロードショーの際、我々機関投資家は企業の社長やマネジメント層に取材をした上で情報の取得を行います。その中で私が特に大事にしているのは、「経営者」という定性的な情報です。「どういった経営をしているか」「どういった企業でありたいと思っているのか」「今まで苦労したことを踏まえたうえで、今後の経営は乗り越えていけそうか」などを確認しています。それに加えて、詳細なビジネスモデルや競合環境を確認し、最後に「企業として今後の成長戦略をどう描いているのか」をお聞きして今の事業環境に適切かどうかを判断しています。

Q.同じ運用スタイルの企業年金のファンドもあるのでしょうか?ある場合、その運用状況はどれくらいでしょうか?


>梅原FM
 
企業年金のファンドについてはお答えができかねますが、代わりに機関投資家向けの類似ファンドの実績は以下の通りです。2003年に運用開始してから、約20年で約16倍の実績になっています。株式市場は山あり谷ありですが、粗々でいうと5年で約2倍のペースを続けていくとこのような推移に繋がってきます。アクティブ元年・日本株ファンドも現状は5年で約2.5倍のペースで来ているので、今後もこのような成果を積み上げていければと思っております。
 

Q.昨年後半より海外投資家も日本株に着目しているとの話を聞いています。日経平均も高くなっていますが、高ROE(自己資本利益率)、高キャッシュフロー、業種では、大手商社、半導体などの銘柄が上昇しているようですが、そういった投資はどの程度なのでしょうか?


>古賀FM
 
ご指摘いただいた通り、昨年後半から海外投資家が日本に着目して日経平均株価が高騰していますが、その背景は「日本が変わってきた」というのがポイントだと思っています。
 
ROEについては、高ROEであることよりも、ROEやPBRが低い会社の改善が期待されている状況です。よって、低ROEの会社が変わるのではないかという部分が注目されていて、どちらかというと今の上昇局面では高ROEで収益性が高い企業は市場からは置いていかれる状況になっています。
 
高キャッシュフローについては、手持ちにキャッシュが蓄えられている中で、キャッシュの使い道が注目されているというところで、そういった銘柄の株価が上がってきている部分があります。
 
商社株については、ウォーレン・バフェット氏が投資したことで注目が高まり、キャッシュをしっかり持ち、株主還元も強化しているという部分で注目がさらに集まってきています。
半導体株については、生成AIの発達によってそこに使われる半導体の需要が高まるという点で注目度が上がってきている中で、米国のエヌヴィディアの上昇に連動して株価が上がっている日本の銘柄も多くなっています。
 
当ファンドについてもこういった潮流を踏まえて投資を行っています。しかし、大手商社株については乗りきれていない状況です。バフェット氏が投資をしたときにブームとして盛り上がる中で、当ファンドでも投資判断をした中で乗りませんでした。その後、株価は上昇し続けていますがこの分野には投資をしていない状況です。一方、半導体については、需要が増加していることは重々承知しているので、半導体そのものよりは、その周辺の材料や工場の投資に関わる分野などの半導体関連銘柄に投資をしている状況となります。
 

Q.日本株が割安で海外投資家に魅力があると新聞記事で読みました。どうでしょう。


>梅原FM
 
日本取引所グループがHPで開示している「投資部門別売買状況」を見ると、2023年は暦年ベースで海外投資家が約3兆円を買い越しているという数字が出ており、その勢いは2024年に入っても衰えていない状況です。海外投資家から見て日本株が魅力的に見える状態は現在進行形で続いているというふうに感じています。
 
海外投資家が日本株を買う理由の1つとして、「日本株を割安と判断したこと」があります。上場企業の利益総額は過去最高の水準まで拡大しており、また、円安の影響によってドルベースでみると日本株がかなり割安に見える状況になっています。その他に、海外投資家の日本株への関心が高まった背景として、「日本経済がデフレから脱却しインフレへ向かっていること」、「東証のガバナンス改革を経て日本企業の変革への期待」、「中国からの投資資金引き上げの代替として日本株へ流入したこと」などが考えられます。
 

(PART2に続く)

アクティブ元年・日本株ファンド
ファンド詳細 ▶ https://direct.smd-am.co.jp/fund/active/
投資リスクと費用等(交付目論見書)
▶ https://www.smd-am.co.jp/fund/pdf/180509k.pdf

※上記は2024年3月6日現在のコメントであり、将来の市場環境や運用成果等を示唆・保証するものではありません。

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