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「投資を通じていい企業を応援したい」日本株ファンドマネージャーの想い

三井住友DSアセットマネジメントnote編集部の平野です。
今回は資産運用会社の仕事を明らかにするべく始まった社員インタビュー企画の第2回!
投資信託の運用を行うファンドマネージャーにインタビューをしました!普段なかなか聞く機会の無いファンドマネージャーの業務や企業取材についてのお話など、盛りだくさんの内容となっております!第一回はコチラ

金子将大
2012年に新卒で三井住友アセットマネジメント(現三井住友DSアセットマネジメント)に入社。アナリストとして情報ソフト・ゲームセクターなどを担当した後、2015年より国内株式のファンドマネージャーとなる。
現在は国内中小型株式の運用チームに所属し、機関投資家向けの国内中小型株ファンドや個人向けの日本株ファンドの運用を担当している。運用チームは4人体制で、チーム全体で年間2,000件を超える企業取材を通じて“いい企業“への投資を行っている。

ファンドマネージャーの朝は早い…?

普段の業務内容を教えてください。
1日の流れとしては、まずアナリストやファンドマネージャーが情報共有する朝会に参加して、前日の情報収集をした後、企業への取材活動を開始します。電話や訪問での取材に加え、他のファンドマネージャーの取材に同席することもあります。多い日は1日に10件近く取材することもあります。その他、証券会社等が開催するセミナーに参加して情報収集をしています。

夕方には、トレーダーに依頼する翌日分の売買案件を作成します。どんな売買を行うのか、この銘柄は買いか売りか等をまとめて、運用チームメンバーの案件を集めて入力します。1日の主な業務の流れはこんな感じです。あとはその日の取材メモをまとめたり、ニュースを整理して帰宅します。

個人的に、ファンドマネージャーは朝が早くて、デスクにPCの画面がたくさんあるイメージです。
朝の時間は人によって違います。私は7時~8時の間に出社しています。前日までにしっかり分析して準備をして朝は余裕を持てるように工夫しています。

PCについては私は2画面です。画面がたくさんあると便利だとは思いますが、チャートを見ながら次々に売買しているわけではなく、1つ1つの銘柄の中長期的な企業価値を分析することを重視しているので、そんなにたくさん画面が無くてもいいと思っています。

最近はテレワークだと思いますが、作業環境はいかがですか?
自宅では、会社支給のPCと、画面を1台、自宅用PC2台も使用しているので、合計4画面で仕事をしています。

4画面ですか…画面数だけで考えるとご自宅のほうが便利であるように思いますが?
いやー私は会社大好きです(笑)。テレワークも良いですが、雰囲気って大事だと思います。他のファンドマネージャーやアナリストとの何気ない会話も重要な情報源です。直接話すわけではなくても、「今向こうで騒いでるな、何かあったのかな」という気づきが手に入るので、1人で家にこもってやるのはちょっと違うな、と思うこともあります。

入社当初は海外株のファンドマネージャーを志望していた

もともとファンドマネージャー志望で入社されたんですか?
入社当時は海外株を担当したいと思っていました。「債券よりは株式のほうがおもしろそう」、「日本株より海外株のほうが伸びるのではないか」などと漠然と思っていました。
しかし、会社で様々な業務を経験しているうちに、日本人として日本株のほうが強みを発揮しやすいし、日本株の中にも面白い企業がたくさんあると実感するようになり、日本株の中小型株のファンドマネージャーを志望するようになっていきました。

入社後はずっとファンドマネージャーをされているんですか?
ファンドマネージャーになる前は、アナリストとして情報ソフトセクターやゲームセクターの担当をさせてもらっていました。その時から、調査している人が少なく情報が多くは出回っていない中小型株の中に、ファンドのパフォーマンスに貢献できる銘柄が多く眠っているのではないかと考えており、幅広くリサーチ活動をしていました。

多い時は1日に約10件!企業取材を通じて“いい企業”を探し出す

ファンドマネージャーとしてどこに一番重点を置いていますか?
企業取材です。取材では、業績がどこまで伸びるか、業績がどう変化するかというのを追いかけています。具体的に言うと、定性的な面(経営戦略の変化や大きな投資など)や定量的な面(業績動向や財務状況など)を確認して、来期の業績がどう変化するのかを取材で探っていきます。

私の所属するチームが運用する「アクティブ元年・日本株ファンド」は“いい企業”に投資するというのがキーワードですが、知名度や人気のある企業が必ずしも投資をする上で“いい企業”だとは限らないと思っています。

中には過剰な内部留保があるのに株主還元を全くしなかったり、ある事業にずっと投資しているが利益が出ていないというような企業も存在します。
そのような企業ではなく、様々な社会の変化に対応して、今後業績が伸びそうな企業や、市場評価が高まりそうな企業を見つけて投資していきたいです。

コロナショックの影響により企業分析の視点で変わったことはありますか?
基本的には大きな変化はありませんが、今回のコロナショックを受けて、各企業の経営戦略は変化すると思いますし、変化しなければならないはずです。各企業の経営者が現在の状況をどのように捉えてどのような対応をしていくのかを、以前より意識して確認するようにしています。

このインタビューの日程調整で金子さんのスケジュールを拝見した際、企業取材がびっしり入っていて、驚きました。
決算期はかなり企業取材を行います。ここは自慢ポイントなのですが、おそらく私が社内で一番取材しているのではないかと思っています。
5月の最終週も、スケジュールがびっしり全部埋まっていて、これだけきれいに埋められると、ある意味快感ですね。外出できない環境下でも、電話やWEB会議を用いて以前と変わらないペースで企業取材を行っています。

企業取材が多いのはいい企業を発掘して、投資を通じて応援する、という運用哲学があるからこそなんですね。
企業取材がたくさんできることは当社の強みでもありますね。
私たちの運用チームが社内で一番取材していて、当社に多くの取材機会を提供していると思っています。私たちがたくさんの取材を行うことは、ファンドのパフォーマンスに寄与するだけでなく会社のためにもなっているのではないでしょうか。

企業取材が会社のためになるというのは、具体的にどういうことですか?
この企業に取材するのでよかったらどうぞ、というように取材の際はアナリストや他のファンドマネージャーが参加できるようにしています。
もちろんそれぞれ個人でも取材を行っていますが、時間の問題などもあるので互いに取材機会を提供しあうことも多いです。日本株運用に関わるアナリストやファンドマネージャーがいい企業を探せる機会を提供しているというのは、我々の存在価値の1つではないでしょうか。

投資を通じていい企業を応援したい

業務を通じて届けたいことを教えてください。
この社長は凄いなとか、この企業面白いな、と思っている企業を応援したいです。
そのために、企業取材の際は何か提案ができるようなことがないか、考えながら臨んでいます。例えば、この事業はこうやってアピールすべきではないか、投資家が理解しやすいようにこんな資料を作ってみたらどうか、別の企業はこんな指標を開示していたので参考にしてはどうか等、取材する企業にとって有益な情報を提供できるようにしています。

大企業であれば、たくさん取材を受けているのでこのような提案を受ける機会がたくさんあるかもしれません。しかし、私が取材する中小企業は取材を受ける回数が少ない場合も多いです。
そうすると、私の取材はその企業にとって数少ない中の貴重な1回になるので、積極的に提案をしたいと思っています。自分の提案がきっかけで企業の魅力が市場で評価され、株価上昇や企業の発展につながればうれしいですね。

企業取材では経営にかかわる踏み込んだ提案もされているんですね。
まだ私はほとんどできていないと思います。
同じ運用チームの方の良い例を挙げると、ある企業の取材でコストカットにつながる良いサービスを見つけて、別の小売企業への取材の際に、そのサービスについても話をしたところ、後日、受注に結び付いたという事例がありました。
サービス提供企業は売上が伸び、小売企業はコストカットにつながり、我々はその2銘柄の株価上昇でリターンを得る、というような三方よしの関係です。私もそんな提案をできるようになりたいですね。

一緒に事業を作り上げて行くんですね。
とてもかっこいいですよね。取材をたくさんして幅広い知識があると、引き出しが多くなっていい提案ができたりする。そうすると企業側からも感謝してもらえるし、「あの会社のあのファンドマネージャーが言ってるからこの案件やってみようか」とか、「あのファンドマネージャーには定期的に会いたい」って思ってもらえたりして、会社・自分の付加価値も高まります。それが憧れ・目標ですね。
目標に近づくため、これからも愚直に企業取材を続けていきたいと思います。

金子さん、ありがとうございました!

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