三井住友DSアセットマネジメントnote編集部の佐古です。
独身時代に「ミニマリズム」に目覚め、「持たない暮らし」に憧れを抱いております。今回は、そんなミニマリストを目指す私なりの日々の節約術についてのコラムです。

目標は夫婦２人で老後資金6,000万円！質は落とさずモノを減らす

ちょうど結婚から１年が過ぎる頃、「そろそろ話さねば！」と、気になっていた「老後のお金」について夫に切り出しました。
２人の収入と預金残高を洗い出し、老後に「あったら安心する」預金額を探っていった結果、2人で6,000万円あればどうにか生活出来るのでは？という結論に至りました。
今、老後資金2,000万と言われているのなら、私たちが定年を迎える頃にはより多くのお金が必要になることも予想して、１人あたりプラス1,000万とした金額です。
とはいえ、6,000万円を貯めるのは大変な事。2人でカード明細と給与明細を見比べ、支出を少しでも減らさないと難しいけど、固定費は変えられないから変動費を抑えようという事になりました。ただ、口に入れるものや肌に触れるものは安さにつられて妥協はしたくありません。
という事で、私はストイックな節約は早々にあきらめ、ミニマリスト流な節約を始める事にしました。

“○○専用“はいらない！家にあるものを活用し、値上げダメージを最小限に

焼き肉のたれや、中華料理の素などの合わせ調味料。シンク用洗剤やお風呂用洗剤などの専用洗剤。こういった用途が特定されている商品は買わないことにしました。
焼き肉のたれは、「料理酒・醤油・にんにくチューブ・豆板醤・はちみつ・ごま」で作ります。30秒ほどです。とても簡単です。八宝菜の素も、上記に加え「鶏ガラスープの素・オイスターソース・しょうがチューブ・片栗粉」があれば作れます。
キッチン、お風呂、トイレは全てヤシの実由来の洗剤を使用し、重曹やクエン酸を混ぜたりして使っています。この洗剤は手肌に優しいのでハンドソープとしても使っています。
さらに、洗顔料も家にはありませんのでボディーソープで顔まで洗います（笑）何も考えず“○○専用”を買っていたころより買うものが減り、家の中がスッキリしています。加工食品や生活用品の値上げが相次いでいる中、お財布のダメージを抑える事に繋がっていますね。

本当にそれ必要？食器や家具は、質は落とさず最小限に・・・

我が家には、食器類は全て２つずつしかありません。友人を招きクリスマスパーティーをしたときは、絵柄が可愛いプラカップや紙皿を使用しました。選べば安っぽく見えないものもありますので雰囲気を出すにはうってつけです。
また、レースカーテンはありますが、分厚いカーテンはありません。マットレスはありますが、ベッドフレームはありません。
カーテンがある事が当たり前として育ってきましたが、遮像・遮熱断熱・防火・UVカット・花粉キャッチもできる優れた製品がある中で「さらに分厚いカーテンって必要？」と考えたとき、我が家では「不要」となりました。
ベッドフレームも同じです。マットレスもフレームもどちらも買うとなると、びっくりするほどの値段になり、少しでも安くしたいと思うと、マットレスのグレードを下げなければなりません。ですが“睡眠は大切”と考えていますので「マットレスのグレードはそのままでフレームは必要ないのでは？」という考えに至りました。フレームがないので、マットレスを壁に立てかけて風を通すことができます。
このように、「これって本当にないとダメ？」という事を考えると、出費を抑えられ本当に必要なものを見極める力がつきますね。
 

少数精鋭のクローゼットで“自分の定番”を長く愛用する

私はパッと、自分のクローゼットの中身を思い出すことができます。なぜかといいますと、大体のものを「決めて」いるからです。
収納場所はもちろんですが、洋服のタイプは「ワンピース」と決めています。洋服の基本カラーは「ネイビー・グレー・ベージュ」と決めています。アウターの色は「グレー」バッグの色は「ネイビー」です。今後変わるかもしれませんが（笑）パーソナルカラー診断・骨格診断で自分に最適な色や形を知り、定番を決めておくと余計な買い物をしないで済みますし、何より時間の節約になります。
また少数精鋭で１つのアイテムを長く愛用することがポイントです。所有するバックは２つ、靴も５足だけです。ネットを見れば・街に出れば、流行りの素敵なアイテムに一瞬心はグラつきますが、自分の定番を決めて長く使う事で無駄遣いを減らせますし、身支度もかなり楽になりますよ。

支出を減らして浮いたお金はつみたて投資に回そう！

さて、ここまで私流のミニマリスト節約術をお伝えしてきましたが、「浮いたお金は貯金に回すの？」という事を夫とも相談しました。「貯金でもいいと思うけど、一度、お金の価値が今と将来でどのくらい変わるのか調べてみよう！」となったので検索したところ、物価上昇率2％を維持した場合、30年後には1,000万円は550万円の価値に下がってしまうという衝撃的な記事が目に飛び込んできました。「ねぇ、ヤバいよ！貯金だけじゃお金貯まらないどころか減っていくよ・・・」いままで貯金一択だった夫はびっくりしていました。貯金だけでは6,000万円は叶えられないと知った私たちは、早速、夫婦で投資信託用の口座の申し込み手続きをし、毎月●●円積み立て投信に充てよう！と誓いました。

自分に合った節約方法と資産形成で、"将来"だけでなく"今"も大切にしたい

節約の仕方は人それぞれですし、方法も調べれば色々出てきます。その中で「これなら楽しく出来そう！」「私の趣味に合いそう！」と思うものを試してみるだけでも大きな一歩となります。節約はあくまでも手段で、節約そのものを目的にする必要はないと思っています。ゆるゆる“楽しく”支出を減らし、こつこつ“気長”に資産形成していくのが今の私にはちょうどいい気がしています。
“将来”も大事だけど、“今”をもっと大事にしたい！
これからは本当に必要ものに時間もお金も注いでいきたいです。