ファンドアナリスト篠田尚子氏が解説「本当によい投資信託とその選び方」~その2~
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ファンドアナリスト篠田尚子氏が解説「本当によい投資信託とその選び方」~その2~

三井住友DSアセットマネジメント

ファンドアナリストの篠田尚子氏に本当に良い投資信託を見極めるポイントをお話しいただきました。※11/16開催のセミナーを記事化したものです。

講師
楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト 篠田 尚子氏

投資信託の実績を見る際は4種類のリターンを押さえておきたい

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ここまでお伝えしてきたリターンというのは、主に上図1番上のトータルリターンというもので、分配金再投資後の騰落率です。一般的にリターンとして公表されている数字はこのトータルリターンになります。2つ目、基準価額騰落率というのは、分配金を考慮していない基準価額の推移だけを見たものになります。

そして3つ目が年率リターンで、毎年何%ずつリターンを獲得できるかを示した数字です。例えば、上表の1行目「5年間にわたり毎年5%ずつリターンを獲得できるファンド」の年率リターンは5%、結果としてその5年間のトータルリターンが27.6%になります。25%にならないのは複利効果を加味しているからですね。

一方で上表2行目「5年ごとに25%ずつリターンを獲得できるファンド」は、年率リターンが4.6%、トータルリターンが25%になります。やはり複利の考え方が入ってくるので、年率リターンは単純に25割る5で5%ではなく4.6%になります。投資信託のリターンを見る上では、この考え方も非常に重要です。

最後のインベスターリターンというのは、投資信託の収益性を評価する指標の一つで、実際の投資行動の結果、投資家が得た平均的な収益を表します。どれだけその投資信託にお金が入ったか、あるいは出ていったかということを加味してリターンを算出するので、金額加重平均リターンとも言います。いわゆる「高値づかみ」をした投資家が多いファンドほど、インベスターリターンは低くなります。

例えば、ある投資信託が流行った時に、多くの投資家がその投資信託に飛びついて、結果としてあまり良くないタイミングでその投資信託に資金が流入したという場合には、トータルリターンよりもインベスターリターンが低くなります。

一方で、トータルリターンよりもそのインベスターリターンが高いケースは、つみたてNISAの対象ファンド等、主に積立で購入している投資家が多いファンドですね。お金が一気に流入して、一気に流出することがほとんどないので、インベスターリターンが高い傾向にあります。

投資信託は必ずしも人気ファンドのリターンが良いというわけではありません。ですから、投資家がとった行動として、売買タイミングを見誤ると本来得られるはずのリターンを得られないということも起こります。これは、ぜひ覚えておいていただきたいと思います。

投資信託のリスクとうまく付き合うために分散投資の考え方を押さえる

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ここからは、投資信託のリスクと上手く付き合っていくために分散投資の考え方をお話しします。分散投資の考え方には2種類あります。1つが「時間分散」で、積立投資等を実践することで実現できます。2つ目は「資産分散」で、例えば米国株に投資するファンドと日本株に投資するファンド、それぞれに分散して投資をする形ですね。特に資産分散というのは、たくさんの種類のファンドを購入すればいいということではなく、たった2本でも結構ですので個性が違うファンドを購入することが重要です。

購入後に注目したい投資信託の関連書類

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ここからは投資信託の関連書類についてご説明します。大きく分けて2種類あります。1つは法律に基づいて運用会社が作成をして投資家へ交付する義務がある資料で、目論見書や運用報告書等が該当します。

もう1つは運用会社が自主的に作成をしている資料で、マンスリーレポートや販売用資料等です。この2つは作成が義務付けられているものではありませんが、実は情報の宝庫です。私自身も日頃からこまめにチェックしています。

マンスリーレポートでまず見ていただきたいのは「運用概況」です。ベンチマークや参考指数を上回るリターンを獲得できているかを確認してみてください。

そしてぜひ読んでいただきたいのが「ファンドマネージャーコメント」です。ここがまさに情報の宝庫です。マンスリーレポートは運用会社がそれぞれ独自性を出して作成していますので、実際に色々な運用会社のレポートを読み比べてみてください。

運用会社やファンドマネージャーの理念に共感できるかというのは、アクティブファンドを選ぶ上では特に重要ですから、判断材料の1つとしていただくとよいと思います。ちなみに私自身も、毎月数々のファンドのマンスリーレポートに目を通して、日々ファンドの分析に役立てています。是非皆さまにもご覧いただきたいです。

アクティブ元年・日本株ファンドのマンスリーレポートはコチラ
https://www.smd-am.co.jp/fund/180509/report/monthly/
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