三井住友DSアセットマネジメントnote編集部です。

今回は、直販専用ファンド「アクティブ元年・日本株ファンド」を運用する金子ファンドマネージャーに密着し、投資先企業（2023年6月16日現在）である株式会社うるるの近藤様との企業取材にお邪魔しました。
ファンドマネージャーはどのような視点で企業を見極めるのか、どのように投資先企業の皆様とコミュニケーションを取っているのか、など、企業取材の様子をお届けします。
 
(本記事では取材の一部をお届けします。取材全編はYouTube動画にてご覧ください。)
 

労働力不足を解決し人と企業を豊かに 

（金子FM）まずは会社概要について教えていただけますでしょうか？
 
（近藤様）うるるは、「労働力不足を解決し人と企業を豊かに」というビジョンに掲げている会社です。テクノロジーITやAIがものすごい勢いで発展している中で、テクノロジーと人力を掛け合わせて労働力不足を解決するような世の中を便利にしていくサービスを作っている会社になります。
 
（金子FM）主要なサービスはどのようなものでしょうか？
 
（近藤様）売上の約半分を占めているメインサービスはNJSSという入札情報サービスとなります。全国各地の自治体や官公庁が行う入札の情報を一括検索・管理できるサブスクリプションサービスです。
 
（金子FM）私がうるる社を知った2017年のIPOのタイミングでは、NJSSのポテンシャルやユニークさに着目していました。そこから様々なサービスが展開されていくのを見る中で、ユニークな会社だと思いました。中期経営計画の最終年度に差し掛かるタイミングで利益が出てくるだろうと判断し、「アクティブ元年・日本株ファンド」では2022年11月から組み入れを開始していました。
 

5ヵ年中期経営計画の最終年度を迎え

（金子FM）今後の展開についても改めてコメントをいただけますか？
 
（近藤様）2019 年5月に5ヵ年中期経営計画が出て、初期投資をするため赤字になるということでマーケットからは割と厳しい評価をされて株価も大きく下がってしまった場面もあったのですが、おかげさまでその初期投資が我々の計画していた通りに成果を出してきて、5ヵ年計画の5年目に大きく結果を出してきました。今期は投資の成果をやっと皆様に利益という形でお見せできるところまできたのかなと思っております。
 
（金子FM）今後どうなっていくのかという話もお伺いしたいですね。現行の中期経営計画のその先に企業価値をどう向上させていくのかというところで今考えていることはございますか？
 
（近藤様）まさに来期以降どうなっていくかは経営陣で議論している最中で、その方針を今期中にどこかのタイミングでお話しできればなと思っています。一つだけ言えるのは、この中期経営計画で我々会社が当然終わるわけじゃなくて、これから先もどんどん成長していきたいので、これから先どういう形で会社を伸ばしていくか、どういうペースで伸ばしていくかみたいなことが議論の中で深まっていき、それを形にして根拠をお示ししていければと思っております。
 
（金子FM）わかりました。そういったところはまた引き続きディスカッションさせていただければなと思います。
 

金子FMの情報収集に関する感度とか理解度の高さがすごい 

（金子FM）別の観点の質問で、近藤さんから見た機関投資家、ファンドマネージャーの私や三井住友DSアセットマネジメントが、他の投資家と比べてどうだとか、結構いいんじゃないかみたいな点とか、逆にネガティブな点でもいいですが、ぜひお聞かせください。
 
（近藤様）日々金子さんに取材いただく中で、金子さんがすごいなと思うところが大きく2つあるかなと思っています。一つは、情報収集に関する感度とか理解度の高さはすごいなと思っています。私がTwitterをやっているのをおっしゃっていただきましたけれども（全編動画をご参照）、そういった形で弊社はSNS 活用していろんな情報発信したり、オンライン上で IRに関する質問を受け付けて回答することもやっていまして、機関投資家の方々と個人投資家の方々の情報格差をなるべくなくしていきたいなという風に考えて行っています。その中で、特に金子さんは「よくそんなところを見ているな」という部分まで結構見ていて、私がオンラインメディアで取材を受けたものまでしっかりご覧になっているので、本当に驚かされます。我々のビジネスは外から見ると一見何でこんなバラバラの事業をやっているのだろうと分かりにくい部分もあるのですが、金子さんの個別の事業に対する理解度の高さと解像度の高さは、お話していていつも感じますね。
 
もう一つは、やはり金子さんと対話させていただく中で金子さんのエンゲージメントの質の高さはありがたいと感じております。色々な機関投資家の方と対話させていただく中で、こちらから質問させていただくこともありますが、それに対する金子さんのご回答やご意見の質は高いと感じます。
 
（続く）